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2009年2月 6日

冬の絵空

かなり遅れましたが、4公演見せて頂いたので、1日分ずつUPしたいと思います。

まずは1/14分。

この日はF列センターでした。

事前にあらすじを聞いた時には、なんだかややこしそうな内容だな~とか
思ってたんですが、実際に見てみると、とてもわかりやすい舞台でした。

舞台というものを初めて見る人たちが多いだろうということも、
考慮されていたような気がします。

飽きるかな?と心配してましたが、初回を見終わったすぐ後に、
「もう1回見たい!!」と思いました。翌日の分を売りに出していて、
「売れなかったら自分で行こう」と思っていたのですが、
売れなくて良かったなと。。(笑)

内容は想像していたより、良かったです。。直人さんも頑張ってましたし~。(笑)

そして、何より!直人さんが失恋する役をずっと見たいと思っていたので、
今回の役は個人的にはかなり良かったです。^^

声が通るのかな?という心配もしてましたが、、ところどころマイクが入っていた感じ??

そしてすっぴんの直人さんはとっても若く見えました。

他の出演者に関しては、、生瀬さんとかはもう言うまでもなく良かったんですが、
中越典子ちゃんはかなり頑張ってましたね~~。

おかるの時は普通(爆)なんですが、老尼の時がとっても良かった!!
(おかるの時は今放送中のドラマ「必殺~」での役柄とかぶるんですよね。(^^;)

老尼→おかるへ変わる時に「チャン!」って音と同時に、かぶっていた布を
取るところも好きでした。

内田くんって、玉木くんと塚本くんを足して割った感じがするのですが。。(笑)

が、、開演前のアナウンスで「冬のえぞら公演」と言われていたのがなんとも。。(-_-;;
誰か気づけ~!!って感じでした。

ただ、おかるが本物大石に対して、「大石様は死んでしまった」と言った後に、
宗十郎が自害していましたが。。いつ死んだのが正しいんでしょうか?
もう1回見ればわかるでしょうか?(笑)

おかるは、「あなたの芝居、本気で惚れました。」と言っていたように、
「役者である宗十郎が好き」ってことだったんですよね。
役者をとっても「あなたが残ります」とか言ってたくせに、
宗十郎が大石を演じていることにも気づかず、大石を好きになったわけですから。。

大石のセリフの中にも、「いくらお前でも生まれ持った声色までは変えられまい。。」
とありましたし、普通は「誰が聞いても」本物の大石ではないってことが
わかるってことですよね~~。
それなのに、声を聞いて、手を握られても、婚約者?である宗十郎だと
気づかないって。。どんだけ盲目なんじゃい!!

「あの男は斬れません。。」って、そりゃそうです。。
でも自害していたということは、ある意味「斬った」とも言える??(笑)

今回、「この言い方は直人さんっぽいな~」と感じたのは、
「良かったね~。あの宗十郎があんたの役をやってくれるってさ。」の部分。
この「良かったね~」の言い方が「直人さん」なんですよね。(笑)
でも役の中のところどころに、そういうのが見えるのが、好きです。^^

後は「芝居となれば、鬼にでもなりましょう。でもおかるさん、あんたの前では、
ありきたりな男の役を演じてみたかった。。。」の「あんた」の言い方かな。。(笑)

吉良の登場シーンが毎回スローちっくだったところが、かなりツボでした。(笑)
それにしても、、吉良のセリフの時に唾が飛ぶ飛ぶ。。(爆)

そして、セット替えの時に、完全な暗転ではなかったので、セットがどういう風に
使いまわされているのか(笑)、そんなこともわかって、面白かったです。
冷静に考えれば、同じような障子のセットをいくつも用意しておく必要はないわけで。。(笑)
でも、セットの組み換えをわざと見せて、あんなに堂々とセット替えする舞台も珍しいです。(^^;

そして、赤穂のメンバーが天野屋で御馳走になった後、蕎麦を食べに行く時に、
全員が膳ごと持っていくところは、やたらと合理的でした。(笑)

2幕で、吉良が大石に「お吉良と呼んでくれ」と何度も頼んでいたので、
最後の最後には1度くらい呼ぶのかとも思いましたが、、そこまでは
しなかったですね。(^^;

それにしても「足腰の立たぬ。。」と言いながら、逆立ちまで披露してしまうところが、
凄過ぎです!!(笑)

大石の秘策。。っていうのは、吉良と取引することだったんですね。。

堀部と順のシーンで、堀部は本当にあの場でいくつも字を書かれていたんですよね?(笑)
「あと5文字。。」ということで、を最後まで書かせた順は、もう戻ってこないかもしれない。。
ってことを、察したんでしょうね。。

堀部の方も、出かける前に羽織りを自分で着ないで、わざわざ、順にやらせたのも、
その辺りの覚悟があってのことですよね。。

「これで、、終わりでございますね」の言葉に含まれてる意味も。。><

最後、障子にお経が映る演出がかなり好きでした。

そして、大石が死んだのをおかるが知ってるってことは、
自分の間違いに気づいたってことでしょうか?

おかるの目が本当に見えないのか、見えないフリをしているのかは
はっきりわかりませんでしたが、それはどちらだとしても大差はないわけですね。。
目に見えることに意味がないと悟って、もう「目でモノは見ない」と決めたんでしょうね。
心の目で見た方が本当のことが良く見えると。。

でもそう考えるとやっぱり「見えない」のではなく「見ない」って方がしっくりくるのかな?
とかも思ったりしました。

大石(自分の夫)が天野屋を殺すという事実も、おかるには耐えられないことですよね~。
自分の目が節穴だったばっかりに。。そう思ったらその瞬間から「目が見えません」
と言いたくなるのも納得です。

それから、今回の舞台は時代劇で良かった気がします。
衣装で直人さんの細さもカバーできるし、きらびやかにすることもできるし。。
もしこれが現代劇でスーツの直人さんだったりしたら、
存在感が、他の人に負けてた気がするので。。(^^;

前半、宗十郎が正座をする前に、着物の裾をパン!とはたくシーンがかなり良い感じでした!

それから、家に入ってくる時は玄関からなのに対して、帰るときは普通に舞台の裾に
はけていくのが気になったりもしましたが。。(^^;
そういうことを突っ込んじゃいけないんですね?(笑)

最後カーテンコールで、、まず思ったのは、「キャストが少なっ!」。
1人で何役もやっているので、全員出てきても少なく感じられるんですよね~。
正直、誰がどの役とどの役をやっているのか、、拾いきれてないです。(^^;

内容的にはいろいろと考えさせられるものがありましたね~。
ところどころに出てくる「証を立てよ」ですが。。確かに「目の見えないこと」もそうですが、
「自分であることを証明する」って、難しいですよね~。っていうか無理??

宗十郎のセリフにも「本物って何です?どうすりゃ、証が立つんです?」とありましたが、
これは答えがないですよね~~。その答えが見つからない中でもがく。。という感じでしたね。

最後の桜はとってもキレイでしたね~。

12月なので雪。。って言ってましたが、おかるの言う通り、桜が舞ってるってことでしょうか?
オープニングの続きですよね。

そうそう。宗十郎がニセ大石を名乗る時に「せっかくの追加公演なので名乗っておくか~」
と言ってましたが、明日はまた違う理由になるんですよね?

投稿者 yumi : 2009年2月 6日 06:11

コメント(2)

‘冬の絵空’へのこういうレビューお待ちしてました(笑)

>売れなくて良かったなと。。(笑)

でしたね~(笑)

>声が通るのかな?という心配もしてましたが、、ところどころマイクが入っていた感じ??

二階(爆)に上がってる時は特にマイク感じましたよね。

>中越典子ちゃんはかなり頑張ってましたね~~。

舞台畑のお客さんからも‘中越健闘’みたいなコメント多かったようですね(^―^)

>いつ死んだのが正しいんでしょうか?もう1回見ればわかるでしょうか?(笑)

帰り道ちょっとそういう話になりましたよね(笑)

>声を聞いて、手を握られても、婚約者?である宗十郎だと
気づかないって。。どんだけ盲目なんじゃい!!

まあ、肝心のおかるが最初から気づいてしまったら物語にならないんでしょうが・・・(^。^;)
それにしても・・・ですよね~(^。^;)
私3回目以降ぐらいから‘いい加減気づけよ!’目線でした~(爆)

>自害していたということは、ある意味「斬った」とも言える??(笑)

考えてますね~ゆみさん!さすが深いです!(笑)

>この「良かったね~」の言い方が「直人さん」なんですよね。(笑)

同感です!

>「あんた」の言い方かな。。(笑)

そうそうこれも!出ちゃうもんですね~(笑)

>冷静に考えれば、同じような障子のセットをいくつも用意しておく必要はないわけで。。(笑)

そう、合理的でしたね。
個人的には片桐さんがセット替えの時に仕切ってる風のところも面白かったです。
なんせ‘犬’(正確には犬男)なんですから(爆)

>それにしても「足腰の立たぬ。。」と言いながら、逆立ちまで披露してしまうところが、凄過ぎです!!(笑)

二役のもう一方キッチュはしてませんでしたけどね(笑)

>最後、障子にお経が映る演出がかなり好きでした。

あの場面の表現には不適切かもしれませんが(^。^;)
ある意味綺麗でしたよね。

>でもそう考えるとやっぱり「見えない」のではなく「見ない」って方がしっくりくるのかな?とかも思ったりしました。

「見ない」という表現は主観的で。
この物語におけるおかるの場合は‘実父をも含む周りの人たちの行動で’
ああいう末期を迎えてしまう中では色んな意味を含んだ(不本意の中での‘見ない’みたいな?!)「見えない」っていう表現にあえてしたのではないか?!と思っています。

>もしこれが現代劇でスーツの直人さんだったりしたら、存在感が、他の人に負けてた気がするので。。(^^;

ハハハ(^。^;)

>1人で何役もやっているので、全員出てきても少なく感じられるんですよね~。

確かに出てくる役柄のわりには少ないキャストでした、これもエコ?!(笑)

>「自分であることを証明する」って、難しいですよね~。っていうか無理??

このことはこの舞台の重要な命題のひとつですよね。
‘本人’という個体は確固たるようで実はそうでない部分も多く含んでいるので。
やはりこういうことを投げかけるっていうことは若い時にこそ書ける(書きたい)テーマですよね小松さん(笑)

>最後の桜はとってもキレイでしたね~。

本当に綺麗でしたよね~。
吉良邸での討ち取り場面から最後のこの桜までは画的な‘見せ場’でしたよね(笑)

>宗十郎がニセ大石を名乗る時に「せっかくの追加公演なので名乗っておくか~」
と言ってましたが、明日はまた違う理由になるんですよね?

節目節目で変えてましたよね(笑)
千秋楽の時はゆみさんにセリフの確認とってました私(爆)

> ‘冬の絵空’へのこういうレビューお待ちしてました(笑)

ありがとうございます~。

> 二階(爆)に上がってる時は特にマイク感じましたよね。

ですよね!!

> 舞台畑のお客さんからも‘中越健闘’みたいなコメント多かったようですね(^―^)

あ。そうなんですね~。でも納得です!

> まあ、肝心のおかるが最初から気づいてしまったら物語にならないんでしょうが・・・(^。^;)

そうなんですけどね~。(笑)

> それにしても・・・ですよね~(^。^;)
> 私3回目以降ぐらいから‘いい加減気づけよ!’目線でした~(爆)

そうなんですよね。(笑)

> >自害していたということは、ある意味「斬った」とも言える??(笑)
>
> 考えてますね~ゆみさん!さすが深いです!(笑)

実はあんまり考えてなかったりしますが。。(^^;

> そうそうこれも!出ちゃうもんですね~(笑)

ファンとしては、そういうところがまた、楽しかったりするわけですけどね~。(笑)

> なんせ‘犬’(正確には犬男)なんですから(爆)

確かに、不思議な存在でしたよね。(^^;

> >それにしても「足腰の立たぬ。。」と言いながら、逆立ちまで披露してしまう
> ところが、凄過ぎです!!(笑)
>
> 二役のもう一方キッチュはしてませんでしたけどね(笑)

どちらもご覧になられたんですね!?
私もせっかくなら両方見たかったのですが、、毎回逆立ちを見せて頂きました。(爆)

> あの場面の表現には不適切かもしれませんが(^。^;)
> ある意味綺麗でしたよね。

はい。とっても。。。
「舞台」なので、不適切~とか気にする必要はないと思います!(笑)

> 「見ない」という表現は主観的で。
> この物語におけるおかるの場合は‘実父をも含む周りの人たちの行動で’
> ああいう末期を迎えてしまう中では色んな意味を含んだ(不本意の中での‘見な
> い’みたいな?!)「見えない」っていう表現にあえてしたのではないか?!と思っています。

なるほど。。

> 確かに出てくる役柄のわりには少ないキャストでした、これもエコ?!(笑)

そうかも。(爆)

> このことはこの舞台の重要な命題のひとつですよね。
> ‘本人’という個体は確固たるようで実はそうでない部分も多く含んでいるので。
> やはりこういうことを投げかけるっていうことは若い時にこそ書ける(書きたい)テーマですよね小松さん(笑)

ですよね~。(笑)

> 本当に綺麗でしたよね~。
> 吉良邸での討ち取り場面から最後のこの桜までは画的な‘見せ場’でしたよね(笑)

そう思います。^^

> 節目節目で変えてましたよね(笑)
> 千秋楽の時はゆみさんにセリフの確認とってました私(爆)

千秋楽は、、予想しますよね~。(笑)
どうせなら、そこだけは毎回違うセリフにしても良い気がしました。^^