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宿命

2004年12月26日放送
CM がなく2時間どっぷりはまれるのは映画のようで良かったです! 原作を読んだ時は登場人物が多い〜と思いましたが、 さすがにあれだけの人数を2時間じゃ描ききれないからか、 映像の方はある程度絞られてましたね。(笑) その分、キャストも結構贅沢に使ってる気はしましたが、 存在価値のない人もいたりして。。(^^; ドラマを見る限り、弘昌と園子はいなくても良かったような気がしますし。(笑)

あと警察手帳が古いのだったし、携帯なんて全く出てこなくて、ひたすら公衆電話だったり したので、時代背景は結構昔っぽい印象を受けたのですが、そのわりには 「平成2年」だったのがちょっと意外でした。

直人さんはこういう役はお得意ですよね。原作はもうちょっとクールというか、 冷たい印象があったのですが、今回は晃彦目線だったせいか、直人さんが演じてる からか、それほど冷たさは感じませんでした。直明が倒れた時に「須貝がまた あの実験を。。」と言い残した時の晃彦の目の動きはなかなか良かったと思います。 医者役というのは「ナース」ではお馴染みでしたが、オペシーンも高杉先生とは 違う感じだったのが良かったです!

柏原さんも勇作役ははまってましたね。刑事だからかもしれませんが、 やたらとタバコを吸うシーンが多いのが気になりました。

そして問題は本上さんなんですが。。 やっぱりあの喋り方が気になりました〜〜。特に長いセリフの部分は特に。。 ここだけはちょっとキャスティングに疑問が。(^^;

あとこれは演出の問題でしょうけど、晃彦に「入るな!」と言われるシーン。 ここでは「つい食器を落とした。。」くらいの勢いが欲しかったかも。。 お盆を持ったまま立っているのを見ると、それなりに言われ慣れてるのかな? と思ってしまいます。。まぁ、でも食器を落とすネタは勇作との再会で使ってしまったので、 仕方ないのかな。

あと。。突っ込みどころが満載なんですよね〜。 何から書こうかな。(笑)

まず、予告編を見た時から言いたくて仕方がなかったことから。 サナエさんの持っている人形なんですが。。 もし私が演出するとしたら、サナエさんには常に人形は1つしか 持たせません!でも、ある時はAの人形を持っていて、 ある時はBの人形を持っている。。というようにすると思います。 そのくらいなら気づかない人もいるかもしれないし、 伏線になると思うんですよね〜。 それなのに、同時に2つ持ってるのは反則では??

原作には「人形を持っている」という記述だけで、個数まで書いてなかったから 勝手に1つだと思い込んでましたけど。。これが文章と映像の大きな違いですよね。

まぁ、ドラマの方では「子供の代わりとして人形を持っていた」という説明は なかったので、「ただなんとなく持たせていただけ」と主張されてしまうんでしょうか?(笑)

それから晃彦と美佐子の寝室で、シングルベッドが2つ置いてあるのは、 2人の距離を表しているようで良かったんですが、美佐子が口紅を付けたまま寝ようと してるのがとっても気になりました。(笑)まぁ、このドラマに限ったことではないですが、 こういうの、結構多いですよね。(^^;

あと「電脳なんとか」という表現! キーワードが「電脳」しか知らされてない人が言うならまだしも、 尾藤が「電脳なんとか。。の資料を手に入れました!」って、電話してるシーンなんかは、 「手に持ってるなら、その文字くらい読め〜〜」って感じですよね。(^^; 皆が「電脳なんとか」と連発してるのが結構不思議でした。 逆に美佐子なんて、一瞬しか見てないはずのに「電脳式〜〜」と全部覚えてたし。(笑) 「電脳○○って資料が複数あったらどうするんだろうね?」と試写会後にも話題になってました。(笑)

まだまだあります!

晃彦の車にどんぐりのおもちゃがあったのも不思議なんですけど〜〜。 きれいなどんぐりでしたよね?最近作ったような。。(笑)晃彦が 作ったんでしょうか?(^^; しかもあの位置に置いてあった場合、 運転中に絶対落ちると思うんですけど。(笑)

あと、美佐子が勇作に頼まれて「電脳なんとか(笑)」の資料を探す時に、 わざわざ勇作から預かったノートを持って行くのも不思議ですよね〜。 しかもあの部屋って鍵かかりますよね?私なら閉めて探しますが。。(笑) そもそも、勇作から頼まれたのは昼間ですよね? 晃彦が帰って来る確率の高い、夜に探すのもちょっとありえないですよね。(^^;

それから、車の中で「晃彦と美佐子」「晃彦と勇作」が会話するシーンがありましたが、 どちらも雨だったのは、誰かさんが雨男だから、、ってわけではなく「雨のシーン」に したかったってことですよね?どちらも車を止めて話しているのに、ワイパーだけ動いてる のは全く無意味ですよね。(笑)まぁ、そうしないと、私たちが車内の様子を見れなくなってしまう わけですが。(^^;

晃彦が短時間でグラス一杯のワインを飲むシーンがありましたけど、飲み終わった時の直人さんの顔が。。 「OKが出るまで、ブドウジュースを相当飲まされた?」と思ってしまいました。(笑)

結構原作に忠実だった気がするんですが、「殺人やトリックではなく、 意外性に力点が置かれている作品」と言われていたように、殺人&トリック部分は だいぶ端折られてましたね。(^^;

「犯人とその周辺」(松村、澄江、晃彦の関係も含む)がかなり違いましたね〜。 澄江が被験者という扱いにもびっくりでした。(笑) 松村が犯人なら、なぜわざとらしく指紋が1つだけ付いてたんでしょうね???疑問です。。 それに「なぜ後半になってからボウガンが見つかったのか」の 答えがなかったような気がするんですが、、なぜ?(^^; それに、最後の最後まで勇作は「松村は真犯人ではない!」と主張 してましたが、最後は納得したんでしょうか?(笑) まぁ、「晃彦は昔から鰻が苦手」とかいう同級生ネタを有効利用したかったのは わかるんですが、ちょっと犯人周辺に中途半端な部分が目立った気がしたのが残念でした。

最終的にはサナエが双子の男の子を産んでいて、勇作と晃彦は 双子だったというオチなわけですが、、両方と付き合ってた美佐子は 誕生日が全く同じだってことに気づかなかったんでしょうか?(笑)

サナエのお墓(でも随分ポツーンとしたところにありますよね。。)の前での 2人の会話シーンで、勇作が泣くところは なかなか良かったです!でも

「どっちが先に生まれた?」

「勇作、君の方だ」

と晃彦が答える時に、「勇作」って名前を付ける必要はなかったような 気もするんですが。。制作側としては「あえて変えた」のかも しれませんが、原作では一番の見せ場?なので、ここは原作通りの セリフでやってもらいたかった気がします。

そういえば、、直人さんの出演作には珍しくラブシーンがなかったんですよね〜。(笑)

エンディングに直人さんの「シュクメイ」がかかりましたが、 この作品のための曲!と思うくらい合ってたと思います。